みなみのしま

キレイだね


ノックをして、ガチャとドアを開けるとさんが二郎丸とトランプをしていた。
「りょう、あがったか。いいお湯だったか?」
「あぁ。ありがとう、さん。」
「お帰りなさいあんちゃん!」
「ただいま。」
二郎丸の頭を撫で、さんの横に座る。
「あれ?りょう、髪まだ濡れてるよ。」
さんが俺の髪を触る。
「いつも自然乾燥だから。」
「だーめよ風邪引いちゃう!!」
さんはそう言って俺が肩に掛けていたタオルを引っぺがした。
「よーし、お姉ちゃんが髪乾かしちゃる!
二郎丸、トランプはあんちゃんの髪乾いてからね。」
「OKだす!」
奪ったタオルで俺の髪の毛をわさわさと拭く。
その後、ブラシで髪の毛を丁寧にとかしてもらった。

「りょうの髪の毛、キレイだね。」

さんの言葉に、俺はドキッとした。
「そう・・・ですか?」
「うん、とっても!」
羨ましいねぇ、と言いながら彼女はドライヤーのスイッチを入れた。
ブラシでとかしながら、丁寧に乾かしてくれる。
俺は鏡越しに、さんの顔を見た。
大きな瞳に白い肌。
自分以上につやがあり、さらさらした髪。

「・・・・・・あんたの方が、キレイだ。」

「え?何か言った?」
俺の小さな気持ちは、ドライヤーの音にかき消された。


++++あとがき++++

りょうくんはジロマルのお世話で毎日大変だから。
ビクトリーズでも最年長だしね。
ヒロインにだけは甘えていて欲しい(・ω・)

2008/1/29