みなみのしま
いろとりどり

「わぁ〜!すっごーい!!」
春になり、研究所の入り口は僕の育てたお花で鮮やかに彩られていた。
チューリップ、蓮華草、松葉菊・・・種類も沢山ある。
「すごいねJ!全部咲いたよ!」
「うん、よかった。」
「いやぁ、毎日水遣りとか手入れに苦労したのが今報われたよ!」
さんは嬉しそうに花壇を眺める。
「いろとりどりで、すっごくキレイだね!」
さん、どのお花が好き?」
「そうだなぁ、全部キレイだけど、これかな!」
さんはそう言って、鈴蘭を指差した。
「鈴蘭って、もっと大きなお花だと思ってたけど。
ちっちゃくて可愛いんだね。」
「そうだね、本当に鈴みたいだ。」
僕はその花を手のひらで転がす。
さんは僕の顔をみて、どうしてか笑った。
「どうしたの?」
「んーん、Jすっごく嬉しそうだったから。私も嬉しくってさ。」
本当にお花が好きなんだね、と。さんは微笑んだ。
さんが喜んでくれて僕も嬉しい。」

沢山咲いた、いろとりどりのどんなお花よりも。
さんの笑顔の方がもっとキレイで、もっと鮮やかだった。
こんな風に笑ってもらえるのなら。
来年も頑張ろうって思った。


++++あとがき++++
何かJがガーデニングが趣味だって言うの見て
「そういやぁ・・・お題に『いろとりどり』ってあったな・・・使える!!」
と、意気込んで書いたんだけど。
最初これの半分くらいで終わっちゃって。焦ったね。
頑張って伸ばして伸ばしてこうなった。
でも短い。
でも満足してるよ。

2007/12/30